ラグジュアリーホテルのスタッフの足元—目が離せないくらい美しい振る舞いと空気の創り方—
〜この記事は外資系ラグジュアリーホテルのラウンジのサービススタッフの
靴に目が留まったことをきっかけに書いています〜
ラグジュアリーなホテルに滞在すると
スタッフの動きに何気なく注目をします
全体的な印象、歩いてくる様
立ち止まり方、振り向き方
遠くから眺めていて、動き全体が美しいスタッフにはつい目が止まってしまいます。
素敵な振る舞いをされている方の
足元を見ると
磨かれた革靴
すり減りのない靴底
しなやかに歩いているので、靴が美しいのです
靴の形と底にでる、意識
日本のラグジュアリーホテルでは
スタッフの靴と歩く姿を見てがっかりすることが多々あります。
ホテルスタッフは基本の黒に革靴、女性ならヒールの革靴ですが
踵に傷、靴の踵は斜めにすり減り、靴自体の形が歪んでいる
つま先は傷つき白くなっています
歩く時、身体は左右にブレ、踵の音が大きくて
そんな時、座っているお客様からは
スタッフが雑音のように目に映っているのです
荒さ、手入れの行き届いていない様、大切に思っていない空間
誇りのない仕事
自然とそのように連想をしてしまいます
海外のラグジュアリーホテルのスタッフは
世界の一流ホテルと言われるリッツ・パリの朝食会場で見た、テーブルの周りを縫うようにしなやかに歩くスタッフ
見ているだけで、これからの食事の流れが楽しみになっていました
テーブルに止まって、ドリンクをサーヴする手元
体の傾き、無駄な音や動きは一切なく
きまったポーズのように座ったお客様から見て美しく静止する姿に
ここまで美しく動けるのだなと感動しました
スタッフがホテルの空間と調和し、
まるで空間の一部のように動くと
まるで、舞台か映画を見ているかのようにその世界に浸ることができます
このような振る舞いには心を奪われ
全てが光るように感じて、それが脳裏の記憶に残っています。
お値段が張っても、美しい振る舞いは見ていて心が満たされるから、満足して又行きたいと思わされます。
これは、たくさんのサービスを見てきた私にも特別な体験でした
そんな体験から、余韻に残る程の振る舞いを日本のラグジュアリーに
融合していきたいと提案しています
振る舞いが美しいとは
一番大切なことは、頭が無駄に動かないことです。
身体が左右にブレない歩き方。
体幹を使い、振り向く、しゃがむなどの動作ができると
無駄な動きがなくなります
靴は線上を歩くように、足先を使って押し出せば
颯爽と、しなやかな歩き方になります
そこに関節を柔らかく使った手の動きを加え
顔の表情を乗せていきます
そして最後に愛と誇りをスタッフが持つことで
人を惹きつける振る舞いへとなるのです。
目が離せないくらい美しい振る舞いのスタッフは居ますか?
もしブランドを管理する立場なら、スタッフの振る舞いを見てください
もしご自身がスタッフの立場なら、美しく振る舞うことを意識してください
日本人は靴での振る舞いに慣れていなくて
様式の空間に調和するように動くには訓練が必要です。
スタッフの心持ちは振る舞いや在り方でその空間の空気を作っていることに意識を向けることが大切です。
振る舞いが美しいということは
空間や物、全てを大切にしているということに繋がり
ラグジュアリーのスタッフの在り方の基本となるのではないでしょうか。
ブランドは空気で完成する
これからのラグジュアリーホテルのブランディングに必要なのは、
接遇研修やクレドを作る事だけではなく、
スタッフ一人ひとりの「所作」と「在り方」を
空間の美意識とシンクロさせ、
美しい余韻を文化として残せる組織へと変革すること。
それこそが、ブランドの格を真に高めるために必須なことです。
ブランドに長く続く、文化を創り上げれば、
人材の入れ替わりがあったとしても崩れることはないのです。
私が提案する新しいラグジュアリーの形
それは、日本が誇る細やかな「おもてなしの心」に、
働く人とお客様が互いを尊重し合う「尊厳」の意識、
そして空間と調和する「美意識と在り方」を掛け合わせること。
この要素が揃ったとき、
これまでにない世界基準の新しいホスピタリティの形が生まれます。
私はこの美しき文化を、
空間の空気と共に新しく創り上げていきたいと考えています
もし、ブランド空間に違和感を感じたら
目に見えない、空気を見直す時かもしれません
扉が開いた瞬間、無意識に受け取る第一印象を読み解き空間全体を整える|空気診断
データや数値には表れない、お客様が「無意識」に感じ取っている第一印象。
空間・ブランドに潜む違和感を整理し、本来の価値が自然と伝わる状態へと導きます。
具体的にどのような視点で診断を行っているのか、これまでの事例をこちらにまとめています。ご興味のある方は、ぜひ覗いてみてください。
> リッツ・パリに学ぶ視点で読み解く「空気診断レポート集」はこちら
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