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フランスで大切にされている「4つの在り方」

yuko.minetoma

—エレガンスは、意識から始まる—

エレガンスとは、
何かを身につけることでも、形を整えることでもありません。

フランスでは、「どう振る舞うか」以前に、「どう在るか」 が大切にされています。

言葉や行動の前に、その人の内側が整っていること。

そこに矛盾がないこと。

それが、
信頼や品格、そして“静かな存在感”として
自然に表れていく――

それが、フランス的なエレガンスの本質です。

フランスには、
行動・言葉・意識を一致させるための
いくつかの美しい考え方があります。

今日はその中でも、
私がとても大切だと感じている
「4つの在り方」 をご紹介します。



① Cohérence(コエランス)

内面・言葉・行動が一致していること

Cohérence とは、内面、言葉、行動に矛盾がなく、
一貫している状態を意味します。

  • 言っていること
  • やっていること
  • その人の姿勢や在り方

これらが自然に一致している人は、
多くを語らなくても、信頼されます。

逆に、

言葉と行動がずれていると、
どれほど正しいことを言っていても、
人は無意識に違和感を覚えます。

これは日本でいう
「言行一致」 や
「身・口・意」 の考え方と、とても近いものです。

エレガンスとは、

“美しく見せること”ではなく、
一致していること から生まれるものなのです。

② Alignement(アリニュマン)

― 自分自身と一致している状態

Alignement は、
「自分自身と揃っている」「内側と外側が一致している」
という意味を持ちます。

  • 本心とは違うことを言っていないか
  • 無理な役割を演じていないか
  • 外側に合わせすぎて、自分を置き去りにしていないか

フランスでは、
こうした“内側のズレ”をとても敏感に感じ取ります。

自分と一致している人は、
言葉も行動も無理がなく、
自然で、落ち着いた印象を与えます。

それは、日本語で言うなら
「腹が決まっている」
「芯が通っている」 状態。

エレガンスは、
外に合わせる前に、
まず自分の内側が整っていることから始まります。

③ Justesse(ジュステス)

― 過不足のない、ちょうどよさ

Justesse は、
正確さ、適切さ、そして
「ちょうどよさ」 を表す言葉です。

  • 言いすぎない
  • でも、黙りすぎない
  • 出すぎず、引きすぎない

この“加減”が自然に取れている状態。

フランスのエレガンスには、
この Justesse が欠かせません。

だからこそ、
フランスの人の言葉や振る舞いには
余韻 が残ります。

すべてを語らず、
すべてを見せず、
でも、きちんと伝わる。

その背景には、
意識と行動の精度が合っている
Justesse の感覚があります。

④ La retenue(ラ・ルトヌ)

― 控えめであること、節度を持つこと

La retenue は、
抑制、節度、控えめさを意味します。

  • 自分を誇示しない
  • 感情をそのままぶつけない
  • 相手や場を尊重する

フランスでは、
高い意識を持つ人ほど、静かである
と考えられています。

これは日本の

「慎み」

「奥ゆかしさ」

「言霊を大切にする感覚」

と、深く重なります。

強さを見せるために声を張るのではなく、
内側が整っているからこそ、
自然に静かでいられる。

それもまた、
成熟したエレガンスの在り方です。

行動・言葉・意識が一致したとき

この4つに共通しているのは、

行動・言葉・意識が、
無理なく一致していること。

フランスでも、日本でも、
本質的なエレガンスとは
外側の技術ではなく、
在り方の一致 から生まれてきました。

意識が整い、
言葉が澄み、
行動に無理がなくなったとき。

人は、
自然な品格と信頼感を纏います。

それは、
誰かに評価されるためではなく、
自分自身に嘘がない状態。

エレガンスとは、

そうした在り方が
日常の中に静かににじみ出ていることなのだと、
私は感じています。

まとめ

フランスで大切にされている

4つの在り方。

  • Cohérence
  • Alignement
  • Justesse
  • La retenue

それは特別な人のためのものではなく、
誰もが日常の中で育てていける在り方 です。

行動と言葉と意識を一致させること。

それは、自分を整えることでもあり、
相手や社会への敬意でもあります。

そしてそれこそが、
フランスと日本に共通する
本質的なエレガンス なのかもしれません。

ABOUT ME
Yuko
日本とパリを行き来しながら、 所作・言葉・心の在り方を通して、 「見えない空気を美しく整える」エレガンスを伝えています。 マナーを型として教えるのではなく、 美意識を内側に育てることで、 その人や組織が大切にしている価値が 自然にふるまいとして表れる状態を大切にしています。 日常の所作、歩き方、コミュニケーション。 すべては、人生そのもののエレガンスへとつながっています。
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