同じ美しさでも、オーラが違って見える理由
エネルギーの強い人より深い人の余韻が残る
オーラが違って見えた瞬間
渋谷でファッションイベントが行われていた時のことです。
ランウェイには、三人の有名な女性が登場しました。
一人目は、今やNYでも活躍するお笑いタレント。
二人目は、テレビタレントとして一世を風靡し、
現在はLAを拠点に活動するモデル。
そして三人目は、10代の頃からパリ・ファッション
ウィークに出演してきたトップモデルでした。
最初に歩いてきたお笑いタレントの女性は、
キャラクターそのままの無限大の明るさを放っていました。
エネルギーは外へ外へと広がり、
表情や動きが、会場全体をウキウキと巻き込んでいく。
そこにいるだけで、場が一段明るくなるような存在感でした。
次に登場したのは、とても可愛らしいタレントモデル。
客席からは名前を呼ぶ声が飛び、
彼女は笑顔で手を振りながら歩いてきました。
私は、テレビで何度も見てきた彼女の“生の姿”を、
「本当に可愛いな」と思いながら、じっと彼女の顔を見つめていました。
そして最後に、トップモデルが現れました。
それまでとは、空気がまったく違いました。
彼女は、まるで後ろに空気の流れそのものを連れてくるように歩いてきたのです。
身に纏っていたワンピースは、その空気の中を
ふわふわと踊るように揺れていました。
不思議なことに、私は彼女の顔をほとんど見ていません。
ただ、全身のライン、立ち居振る舞い、
そして空間の動き方が、あまりにも異次元だった。
会場全体が、息を呑んでいました。

同じ「美しさ」でも、その人が空間とどう関わるかによって、
オーラはまったく別のものになるのだと、
私はこの時、はっきりと感じました。
良い悪いの話ではなく
どこに意識を向けるかで、その人の美しさのオーラが変わるのです。
ブライダルの現場で起きたこと
花嫁は誰でも、人生で最も美しい瞬間にいます。
好きなドレスを選び、レースの装飾、トレーンの長さ
そのドレスに相応しいブーケを選ぶ。
何ヶ月もかけて、人生最高のセレモニーを作り上げていきます。
それは、挙式を支えるプロデューサーやスタッフも同じです。
新郎新婦が挙式当日を無事に迎えられるよう、
最新の注意を払いながらアテンドを行います。
その日、花嫁はスレンダーでとても美しい女性でした。
選んだのは、美しい身体のラインに沿ったマーメイドドレスでした。
全てが、完璧なはずでした。

しかし、会場の扉が開き
一礼をして中に入ろうとした瞬間
ドレスの振る舞いがうまくいかず、
マーメイドドレスの裾が
足に絡まってしまったのです。
そして、そのまま転倒
ドレスは美しい。
けれど、振る舞いがその美しさを支えきれなかった。
それは、マナーの問題でも、
スタッフの注意不足でもありませんでした。
ただ、立ち居振る舞いを学ぶ機会がなかったことで起こってしまった
ひとつのアクシデントでした。
美しさは、纏うものではなく身体の使い方によって初めて成立する
その出来事をきっかけに
ブライダルレッスンの相談が寄せられました。
クレームに対することではなく
「もう繰り返したくない」という相談でした
そして、今につながっていること
- 一度起きた違和感を繰り返さないために
- 空間を壊さない在り方を、身体から育てるために
この考え方は、
ブライダルだけでなく、
ラグジュアリーなホテルや企業の研修へと、
静かにつながっていきました。
この考え方は、
ラグジュアリー空間における立ち居振る舞い研修として
現在もお伝えしています。
